春節の紹介




  みなさんご存知かとは思いますが中国は旧暦でお祝いする習慣があ
り、毎年元旦(新暦の1月1日)が過ぎてからしばらくすると、また旧暦のお正
月がやってきます。この日から1週間、連休が始まります。
 春節になると学校や会社はもちろん、レストラン、商店、市場も軒並みお
休みです。人々は皆、地方の実家に帰ります。でも最近年中無休のレスト
ラン、商店、市場も増えてきました。

 大晦日の夜は、一家だんらんの大切な時で、一家の人たちがすべて集ま
って年越しのごちそう「年夜飯」に舌つづみを打つ。一晩中一睡もせず新年
を迎える人も多く、これを「守歳」と呼びます。また、堤灯をつるし、五色の布
を飾り、街中のあちこちで爆竹を鳴らし、花火を打ち上げ、旧正月を祝いま
す。東南アジア、香港では小さなミカンがたくさんなった木に赤いお年玉袋
をつり下げた『大吉大利』が街中で見かけられます。


 春節には親戚や友人知人、商売上の付き合いのある人々の家を訪問し、
賀辞を述べ、名刺がわりの挨拶状(年賀状の原形)にめでたい言葉が書か
れた「拝牌」を渡します。もっとも最近では、インターネットでグリーティングカ
ードを送るということも珍しいことではなくなってきました。子供たちが一番楽
しみにしているのが、「紅包、圧歳銭」と呼ばれるお年玉です。 

春節の由来

 春節の由来には色々ありますが、一番有名なのが、大昔「年」という獰猛
な獣がいて、毎年旧暦12月31日の夜に姿を現し、人を食べていたといい
ます。この獣を退治するため、人々は食物を供え、身を潜めて隠れていまし
た。獣がそれを食べに来ると皆、赤い服を着て、松明をともし、爆竹をならし
て獣を袋叩きにしました。獣は驚いて逃げ出し、人々は大喜びしたといいま
す。

 その後、毎年この時期になるとお互いに祝福し合い、「万事如意=全てう
まくいきますように)」、「恭喜発財=お金持ちになれますように)」と書いた紅
色の「春聯=新年に門や入口の戸に貼る、おめでたい対句)」を玄関に貼り
出し爆竹を打ち鳴らすようになりました。 

 万事如意



恭喜発財

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中秋節の紹介
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